江戸児えどつこ)” の例文
旧字:江戸兒
二丁目の我が借家の地主、江戸児えどつこにて露地を鎖さず、裏町の木戸には無用の者るべからずとかたの如く記したれど、表門には扉さへなく、夜が更けても通行勝手なり。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
江戸児えどつこは……くひものには乱暴らんばうです。九しやうときでも、すしだ、天麩羅てんぷらだつてふんですから。えびほしい……しんじよとでもふかとおもふと、とんでもない。……鬼殻焼おにがらやきいとふんです。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)