“汗衫(はだぎ)” の例文
翁(おきな)にドメニカ、ドメニカと呼ばれて、荒𣑥(あらたへ)の汗衫(はだぎ)ひとつ着たる媼(おうな)出(い)でぬ。手足をばことごとく露(あらは)して髮をばふり亂したり。媼は我を抱き寄せて、あまたゝび接吻す。
室内(へやぬち)には一小卓を安んじ、上に十字架を立てたるが、燈(ともしび)をばその前に點せるなり。二人の小娘は衣(きぬ)を脱(はづ)して、白き汗衫(はだぎ)を鬆(ゆる)やかに身に纏(まと)ひ、卓の下に跪きて讚美歌を歌へり。