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水洟
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みずっぱな
ふりがな文庫
“
水洟
(
みずっぱな
)” の例文
おおかたは
水洟
(
みずっぱな
)
をすすっているような老人であるのも、そこに移り行く世のすがたが思われて、一種の哀愁を誘い出さぬでもない。
半七捕物帳:54 唐人飴
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そうして電話がかかるたんびに
水洟
(
みずっぱな
)
をススリ上げススリ上げ立上っていたが、その電話を本署に取次いでいるうちに……遭難した倉川家の若い男爵は
老巡査
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
ひどい
藪瞶
(
やぶにら
)
みが一人、笑ったような顔をしたのが一人、最後の人物などは、ひどく咳をし、
水洟
(
みずっぱな
)
を流し、時々ギクッ、ギクッと
劇
(
はげ
)
しい痙攣を起こすんだ。
ノンシャラン道中記:07 アルプスの潜水夫 ――モンブラン登山の巻
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
片方は
水洟
(
みずっぱな
)
をすすってぶつぶつ口小言を云ったりしながら、彼らはしだいに湖のほうへと遠ざかっていった。
蜆谷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
と文治のあさましき姿を見ては
水洟
(
みずっぱな
)
を
啜
(
すゝ
)
って居ります。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
甚だしいのになると、何だか
水洟
(
みずっぱな
)
でもシタタリ落ちそうで、今些しで泣き笑いにでもなろうかという、極度に悲観した心理状態を見せているものさえあります。
鼻の表現
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
権頭が胴震いをして
水洟
(
みずっぱな
)
をひっこする。
三悪人物語:忍術千一夜 第二話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
と片方が
水洟
(
みずっぱな
)
をすすりながら云った。
蜆谷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
水洟
(
みずっぱな
)
を横撫でにして
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
洟
漢検1級
部首:⽔
9画
“水”で始まる語句
水
水際
水底
水溜
水上
水面
水晶
水嵩
水車
水瓶