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民部
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みんぶ
が、
民部の
采配は、それに息をつく
間もあたえず、たちまち八
射の急陣と変え、はやきこと
奔流のように、
追えや追えやと
追撃してきた。
「
民部さんでしょう。すばらしく背の高い人だね」
「
民部、わしはこんどはじめて、
戦の苦しさを知った。あさはかな勇にはやったのが
恥かしい。しかし
武夫、このまま
退くのは残念じゃ」
よもや、
新参の
民蔵が、その人の一
子、
民部であろうとは、
夢にも知らない
梅雪入道、おもわず
驚嘆の声をもらしてしまった。