毒水どくすい)” の例文
その扇縄の区域へ、裏切うらぎり者がひそかにどくをしずめたので、夕方の兵糧時ひょうろうどきに、すべての者の腹中ふくちゅうへ、おそるべき酔魚草すいぎょそう毒水どくすいがめぐっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その水はいわゆる毒水どくすい なんです。これにも面白い話がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
もくり……と毒水どくすい波紋はもんがよれたかと思うと、せになった水死人すいしにん水草みずぐさの根をゆらゆらとはなれる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その少女のはなしで、前後ぜんご事情じじょう、うらぎり者の毒水どくすい詭計きけい咲耶子さくやこのはたらいたことまたそのためにらわれとなったことなど、すべて明らかに知ることができた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)