“どくすい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ドクスイ
語句割合
毒水66.7%
毒錐33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その扇縄の区域へ、裏切うらぎり者がひそかにどくをしずめたので、夕方の兵糧時ひょうろうどきに、すべての者の腹中ふくちゅうへ、おそるべき酔魚草すいぎょそう毒水どくすいがめぐっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その水はいわゆる毒水どくすい なんです。これにも面白い話がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
もくり……と毒水どくすい波紋はもんがよれたかと思うと、せになった水死人すいしにん水草みずぐさの根をゆらゆらとはなれる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その少女のはなしで、前後ぜんご事情じじょう、うらぎり者の毒水どくすい詭計きけい咲耶子さくやこのはたらいたことまたそのためにらわれとなったことなど、すべて明らかに知ることができた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曾は泣き叫んで身を縮めて動かなかった。鬼は毒錐どくすいで曾の脳天を突き刺した。曾は痛みを負いながらもまた憐れみを乞うた。鬼は怒って曾を捉えて起ち、空に向って力まかせにほうり投げた。
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)