殺出さっしゅつ)” の例文
広きへ殺出さっしゅつした城兵と、押太鼓を打って、狭きへ迫り会った寄手とが、喊声かんせいをあげ、奔馬ほんばを駈け合わせ、はやくも狂瀾怒濤の相搏あいうつ状をえがき出した。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも、城門から殺出さっしゅつした真田昌幸の兵は、その火や煙を利用し、出没を極め、徳川勢をいたるところに捕捉ほそくして
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも道のある所かならず蜀軍の金鼓きんこが響き、鎗戟そうげき殺出さっしゅつした。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自身、一手の兵を引率して城門を出、町口まで殺出さっしゅつした。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)