“殺出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さっしゅつ75.0%
さつしゅつ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広きへ殺出さっしゅつした城兵と、押太鼓を打って、狭きへ迫り会った寄手とが、喊声かんせいをあげ、奔馬ほんばを駈け合わせ、はやくも狂瀾怒濤の相搏あいうつ状をえがき出した。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも、城門から殺出さっしゅつした真田昌幸の兵は、その火や煙を利用し、出没を極め、徳川勢をいたるところに捕捉ほそくして
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、道のかたわらから殺出さつしゅつしてきた人影がある。それへつづく一隊は、逃げた敵とは全然士気を異にして、破竹のごとく、劉延、邢道栄の軍を中断して、不意をついた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)