“段鹿子”の読み方と例文

読み方	割合
だんかのこ	100.0%

だんかのこ

一町（ひとまち）、中を置いた稲葉家の二階の欄（てすり）に、お孝は、段鹿子（だんかのこ）の麻の葉の、膝もしどけなく頬杖して、宵暗（よいやみ）の顔ほの白う、柳涼しく、この火の手を視（なが）めていた。……

日本橋 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

「御免なさいまし。」と抱いて出た掻巻の、それも緋（ひ）と浅黄の派手な段鹿子（だんかのこ）であったのを、萌黄（もえぎ）と金茶の翁格子（おきなごうし）の伊達巻で、ぐいと縊（くび）った、白い乳房を夢のように覗（のぞ）かせながら、ト跪（ひざまず）いてお孝の胸へ。

日本橋 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

段	常用漢字 小６ 部首:⽎ 9画
鹿	常用漢字 小４ 部首:⿅ 11画
子	常用漢字 小１ 部首:⼦ 3画