殘惜のこりを)” の例文
新字:残惜
飼馴かひならした籠の鳥でも逃げるかの樣に村中から惜まれて、自分でもひど殘惜のこりをしさうにして、二三日の中にフイと立つて了つた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
老人夫婦らうじんふうふわかれげつつ、民子たみこかりにも殘惜のこりをしいまで不便ふびんであつたなごりををしんだ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)