“のこりを”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
残惜60.0%
殘惜40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
併し自分の研究しなくてはならないことになつてゐる学術を真に研究するには、その学術の新しい田地でんぢを開墾して行くには、まだ種々いろいろの要約のけてゐる国に帰るのは残惜のこりをしい。あへて「まだ」と云ふ。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
飼馴かひならした籠の鳥でも逃げるかの樣に村中から惜まれて、自分でもひど殘惜のこりをしさうにして、二三日の中にフイと立つて了つた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
老人夫婦らうじんふうふわかれげつつ、民子たみこかりにも殘惜のこりをしいまで不便ふびんであつたなごりををしんだ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)