トップ
>
橋袂
>
はしだもと
ふりがな文庫
“
橋袂
(
はしだもと
)” の例文
橋袂
(
はしだもと
)
から広い新道路が東南に向って走っているのを見たが、乗合自動車はその方へは曲らず、堤を下りて迂曲する狭い道を取った。
寺じまの記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そこで欄干に
凭
(
もた
)
れかかって
煙草
(
たばこ
)
を——つい
橋袂
(
はしだもと
)
に酒場もあるのに、この殊勝な心掛を
刎
(
はね
)
散らして、自動車が続けさまに、駆通る。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その外の見世物では、東両国の
橋袂
(
はしだもと
)
には「蛇使」か「ヤレ突けそれ突け」があった。「蛇使」というのは蛇を首へ巻いたり、腕へ巻いたりするのです。
江戸か東京か
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
橋袂
(
はしだもと
)
からゴソゴソと四つン這いに寄ってきて、半次、しばらく息を殺しながら、ジイと地面をすかしてみると、そこに
顎
(
あご
)
をはずした提灯の落ちているのは見えたが、弦之丞の姿は見当らない。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
橋袂
(
はしだもと
)
の
堤芽柳
(
どてめやなぎ
)
の糸が、ゆるい流れに届くほど垂れている。
柳生月影抄
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
袂
漢検1級
部首:⾐
9画
“橋”で始まる語句
橋
橋梁
橋杭
橋場
橋桁
橋詰
橋架
橋畔
橋本
橋板