横鎗よこやり)” の例文
然るに横鎗よこやりの人々は己れの事業を侵されしかの如く、しきりに此事に向つて鋒先を揃へて攻戦するはあに奇怪ならずや。
賤事業弁 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
『何だ、言ひかけて止すやつが有るもんか。』と背の高い尋常一年の教師が横鎗よこやりを入れる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「阿母さんさけを飮むのですか。」と周三は、呆きれたような顏で横鎗よこやりだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
「たすけたらいい」と横鎗よこやりをいれました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
「清助さん、水戸浪士みとろうしのことをきいてごらん。」と横鎗よこやりを入れるのは宗太だ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)