極光オーロラ)” の例文
極光オーロラは、きちんきちんと燃えあがっていましたので、それがいちばん高いのはいつかも、また、いちばん低いのはいつかも、よくわかりました。
第二の神秘境は、エスキモー土人が狂気のようにそりを駆ってゆくという、グリーンランドの中央部にある邪霊シュアー棲所すみかである。そこは、極光オーロラにかがやく八千尺の氷河の峰々。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「あれは、わたしの昔なじみの極光オーロラですよ」と、トナカイは言いました。「ごらんなさい、あんなによく光ってますよ」
時には、極光オーロラのように開口いっぱいに噴出し、はじめは淡紅ピンク、やがて青紫色に終るこの世ならぬ諧調が、キラキラ氷河をわたる大絶景を呈するのだ。しかし、このパミールに絶対に火山はない。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
空は極光オーロラにてらされて、きらきらかがやいていました。雪は地面の上をまっすぐに走ってきて、ちかくにくればくるほど、形が大きくなりました。
それに打たれた土人は狂気のようになり、家族をわすれおのが生命をもかえりみず、日ごろ怖れている氷嶺の奥ふかくへと、そりをまっしぐらに走らせてゆく。まばゆい、曼珠沙華まんじゅしゃげのような極光オーロラの倒影。
人外魔境:08 遊魂境 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
つよい極光オーロラがこの広間をもてらしていて、それはただもう、ばか大きく、がらんとしていて、いかにも氷のようにつめたく、ぎらぎらして見えました。
防虫組織や飛行機などは、いかにも神秘境と背中合せの近代文明という感じだが、ナイルの閉塞、イタリア機の連絡とは、じつに華やかながら実体のない、狂人バイエルタールの極光オーロラのような幻想だ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ゲルダは、またとなかいにいわえつけられてでかけました。ひゅッひゅッ、空の上でまたいいました。ひと晩中、この上もなくうつくしい青色をした、極光オーロラがもえていました。
空は晴れわたっていて、極光オーロラがかがやいていました。雪のひらは、地面の上をまっすぐに走ってくるのです。しかも、近づいてくればくるほど、ますます大きくなってくるのです。
そうだ、わたしも、ほんのちらりとその姿を見たには見たが、眠りがぶたをふさいでしまったのさ、詩はバルコニに立っていて、まるで極光オーロラのように光っていた。話しておくれ。話しておくれ。