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楮
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かぞ
ふりがな文庫
“
楮
(
かぞ
)” の例文
一日かかって四十
把
(
ぱ
)
の
楮
(
かぞ
)
を
漉
(
す
)
くのは、普通
一人前
(
いちにんまえ
)
の極度の仕事であったが、おとらは働くとなると、それを八十把も漉くほどの働きものであった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
その
認
(
したた
)
めてある
生紙
(
きがみ
)
二つ折り横
綴
(
と
)
じの帳面からしていかにもその人らしく、紙の色のすこし黄ばんだ中に、どこか
楮
(
かぞ
)
の青みを見つけるさえ彼にはうれしかった。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
薮畳
(
やぶだたみ
)
を控えた広い平地にある紙漉場の
葭簀
(
よしず
)
に、温かい日がさして、
楮
(
かぞ
)
を浸すために
盈々
(
なみなみ
)
と
湛
(
たた
)
えられた水が
生暖
(
なまあたた
)
かくぬるんでいた。そこらには桜がもう咲きかけていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
夜があけてから、思いがけない或幸いが、この一家を見舞うであろう由を
言告
(
いいつ
)
げて立去った。その旅客の
迹
(
あと
)
に、貴い多くの小判が、外に積んだ
楮
(
かぞ
)
のなかから、二三日たって発見せられた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“楮(コウゾ)”の解説
コウゾ(楮、栲、学名: Broussonetia × kazinoki)はクワ科コウゾ属(カジノキ属)の植物で、ヒメコウゾ(学名: Broussonetia kazinoki)とカジノキ(学名: B. papyrifera)の交雑種である。別名、カゾともよばれる。和紙の原料として栽培されている。
ただし、ヒメコウゾの別名をコウゾとする場合もある。
(出典:Wikipedia)
楮
漢検1級
部首:⽊
13画
“楮”を含む語句
楮幣
楮紙
楮銭
花楮
寸楮
楮余
楮墨
楮札
楮毫
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造楮幣使