すき)” の例文
門番の教へてれたまゝ第二階へ昇つてぐ左の突当りののある鈴を押すと、髪を綺麗にすき分けた白い夏服の下部ギヤルソンが出て来た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
の透く髪を一筋すき整然きちんと櫛を入れて、髯のさきから小鼻へかけて、ぎらぎらと油ぎった処、いかにも内君が病身らしい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)