“枯柳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かれやなぎ80.0%
こりゅう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十分ののち、村の南端の路ばたには、この二人の支那人が、互に辮髪べんぱつを結ばれたまま、枯柳かれやなぎの根がたに坐っていた。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
茶屋町の横丁はもうかた日影で、雷門かみなりもんの通りからチラホラと曲がる人かげも、そこに縁なき男どもばかりで、枯柳かれやなぎがまい込むほか、午後になって賽銭さいせんの音もせず、店はいたって閑散な日。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道士は、顔を李と反対の方に向けて、雨にたたかれている廟外の枯柳こりゅうをながめながら、片手で、しきりに髪を掻いている。
仙人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)