“林檎畑”の読み方と例文
読み方割合
りんごばたけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
林檎畑りんごばたけ案山子かかしは、樹の頂上からぴょこんと空中へ今正に飛び出した所だと云ったような剽軽ひょうきんな恰好をしている。
札幌まで (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
あくる朝、村は騒動であった。三歳の太郎が村からたっぷり一里もはなれている湯流山ゆながれやまの、林檎畑りんごばたけのまんまんなかでこともなげに寝込んでいたからであった。
ロマネスク (新字新仮名) / 太宰治(著)
すると友達の悪太郎に使嗾しそうせられて、隣村の林檎畑りんごばたけ夜襲ナイトレーデを行ったことを、歴然と思い出しました。それは少年の心をわくわくさせるようなロマンチックな冒険でした。
若杉裁判長 (新字新仮名) / 菊池寛(著)