東作とうさく)” の例文
田原町たわらまち経師屋きょうじや東作とうさく、四十年輩の気のきいた男ですが、これが描き菊石の東作といわれた、稀代きたいの兇賊と知る者は滅多にありません。
「えゝ、今日けふ西洋せいやう叔母をばさんごつこよ。東作とうさくさんは御父おとうさまだからパパで、雪子ゆきこさんは御母おかあさまだからママつてふのよ。くつて」と説明せつめいした。其時そのときまたべつこゑ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
き菊石の東作とうさくという野郎で、——仕事をする時だけ、自分の顔へ絵の具で菊石を描くほどの用心深い奴ですよ」
菊石あばた東作とうさくといふ野郎で、——仕事をする時だけ、自分の顏へ繪の具で菊石を描くほどの用心深い奴ですよ」