来迎らいがう)” の例文
旧字:來迎
いや、驚かせたばかりではない、この音を聞いた平中の顔は、突然弥陀みだ来迎らいがうを拝した、信心深い法師よりも、もつと歓喜に溢れてゐる。
好色 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
一二一鬼畜きちくのくらきまなこをもて、一二二活仏くわつぶつ一二三来迎らいがうを見んとするとも、一二四見ゆべからぬことわりなるかな。あなたふとと、かうべれてもだしける。
洋語ではこれをスペクトラとつて七つのあやの光といふことである。旧弊ものは来迎らいがうの光だの何のと謂ふが、あれは木偶法印でくほふいんに食はされてゐるのだ。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)