“朱革”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅがわ50.0%
あかがわ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……ふ、ふ、ふ。……あるぜ、あるぜ。朱革しゅがわ鎧櫃よろいびつが、ちゃんと、天井に吊ッてあら。帰命頂来きみょうちょうらい、鼻の先だよ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その愛着の容子ようすは、常住坐臥、寝てもさめても朱革しゅがわひつの無事から寸分も心は離れない人かのようであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「じいさん。つかねえことを訊くようだが、眼のするどい、ひょろッとせた野郎が、朱革あかがわ鎧櫃よろいびつを背負って通るのを見かけなかったかい」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徐寧は突ッ放して——「よくもわが家の宝、薄羽小札うすばこざねのよろいを盗み出しおったな。その朱革あかがわのよろいびつがここにあるからには、下手人はうぬに相違あるまい。さ、白状しろ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)