“有髯”の読み方と例文
読み方割合
ゆうぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロンのパリ音楽院の教授としての声名もすばらしいが、その演奏家としての腕前も、有髯ゆうぜん男子を瞠若どうじゃくたらしめるものがある。
昔時、向象賢や蔡温を悩ましたところの沖縄婦人は、他日、女子問題をひっさげて有髯ゆうぜん男子をして顔色なからしむるような活動をやるかもしれませぬ。
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
彼の眼は、受令的に、船橋を彷徨ほうこうしたが、何も見つけえなかった。二人の婦人は、彼が有髯ゆうぜんのかんかん虫であったと気づくと、きたない物のそばを離れるように退いた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)