有理もっとも)” の例文
と荒川さんは有理もっともらしい解答を与えた。この御隠居さんも軍人で、お祖父さんと同じく少将だが、海軍だ。何方どっちも日清日露の戦役を経ている。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
叔父の不審は成るほど有理もっとも至極であるが、併し真逆に余と怪美人とを此の室へ閉じ籠めて外から、錠を卸して去る様な悪戯者が有ろうとは、誰とて思い寄る筈がない
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
なるほど有理もっともなことだ。食事をせねばならぬ。生活は元どおりにつづけてゆかねばならぬ。
(新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
「三輪の言うことも道理だ。村岡の申分も有理もっともだ。しかし食物くいもののことなんかで喧嘩をするのは止せよ、若い者」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「そうそう、有理もっともだ、すぐ準備したくをしてくれ。ジャンや、お前も一緒に食べるがいい」
(新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
「それは浩二の言うことが有理もっともさ。逆吃は箸を渡さずに飲んでも止まる。深呼吸をしても止まる」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ねえ、三輪君、あれは巡査の怒ったのも有理もっともだよ
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
とお母さんは極めて有理もっともなことを主張した。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「親として有理もっともな心配だよ」
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)