しん)” の例文
牝鶏のしんするを女が威強くなるきざしとしていたく忌んだが、近頃かのくにの女権なかなか盛んな様子故、牝鶏が時作っても怪しまれぬだろう。
しんと榮子は来ないけれど。』
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
『輟耕録』二四にかつて松江鍾山の浄行菴に至って、一の雄鶏を籠にして殿の東簷とうえんに置くを見てその故を請い問う。寺僧いわく、これをうて以てしんつかさどらしむ。
しん榮子えいこうちに居る。』
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)