春宮とうぐう)” の例文
また、代々の天皇、春宮とうぐう、上皇、女院、藤壺ノ君などが、群集と共に、笑みを並べて競馬を見る——そんな絵画的想像もわく。
天皇と競馬 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春宮とうぐうをぬけだして夜遊びして、一人で戻つてきたり、婦女子の言葉をまに受けて粗暴な行ひが多く、機密が外へもれてしまふ、それが罪状の全てゞあつた。
道鏡 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
天正年中絶え果て今は形ばかりなるいおりに大日如来一躯あり云々、平城帝第三の御子、母は贈従三位伊勢朝臣継子、大同の末春宮とうぐうに坐し世人蹲踞太子と申したてまつる
是非なくおろし參らせ、清盛の女が腹に生れし春宮とうぐう今年ことし僅に三歳なるに御位を讓らせ給ふ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
また、代々の天皇、春宮とうぐう、上皇、女院、藤壺ノ君などが、群集と共に、笑みを竝べて競馬を見る——そんな繪畫的想像もわく。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
本来、皇太子でおわすべきを、上皇と美福門院のおん仲に生まれた体仁なりひと春宮とうぐう(皇太子)の位にかれたため、親王にとどめられているお方だった。
みかどは寝殿しんでんはしにおしとねをおかれ、はしの東に、二条ノ道平、堀河ノ大納言、春宮とうぐうノ大夫公宗きんむね、侍従ノ中納言公明きんめい御子左みこひだりノ為定などたくさんな衣冠が居ながれていた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)