易学えきがく)” の例文
旧字:易學
集めてな、それに以前少しばかり易学えきがくを学んだからな売卜うらないをやる、それにた少しは薬屋のような事も心得てるから医者の真似もするて
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
父と共に死ぬなどは、そのときだけのみずからの満足にすぎん。世の中もまた定まったものではない。易学えきがくのいうように、時々刻々、かわって行く。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
易学えきがくの易理が腹に据っていたのだ。従来、幾多の禅家や智識に会って、究極にまで自己を小づき廻してみたりしたことも、いまとなれば、無形に役だっている気がされなくもない。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昏々こんこんと眠っているか、読書三昧かであった。枕元の書物には、易経と心理学に関する物が多かったように思う。どういう動機から父が易学えきがくなどににわかに興味を持ち出したのかはよく分らない。