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明珍
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みょうちん
ふりがな文庫
“
明珍
(
みょうちん
)” の例文
彼のよろい具足は、お抱えの
明珍
(
みょうちん
)
に図案させ、
縅
(
おどし
)
から彫金のかな具一ツまで、粋を
凝
(
こ
)
らしめたものである。それをいま彼は着ていた。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
美雲の父は
鎧師
(
よろいし
)
で、
明珍
(
みょうちん
)
の
末孫
(
ばっそん
)
とかいうことで、明珍何宗とか名乗っていて、名家の系統を引いただけに名人肌の人でした。
幕末維新懐古談:77 西町時代の弟子のこと
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
信玄は黒糸縅しの鎧の上に緋の法衣をはおり、
明珍
(
みょうちん
)
信家の名作諏訪
法性
(
ほっしょう
)
の兜をかむり、後刻の勝利を期待して味方の諸勢をはげましていた。時に年四十一歳。
川中島合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
それは何代目かの
明珍
(
みょうちん
)
の作であろうというので、勘十郎は思いもよらない掘出し物をしたのを喜んだという話であるから、おそらく捨値同様に値切り倒して買入れたのであろう。
兜
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「俺の
甲
(
かぶと
)
は、
明珍
(
みょうちん
)
の制作で、先祖伝来物だが、これでも、弾丸は通るかのう」
近藤勇と科学
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
▼ もっと見る
わけても、伝右衛門が眼をひかれたのは、一隅に置かれてあった十七絃の
唐琴
(
からこと
)
と小鼓であった。
明珍
(
みょうちん
)
作りの南蛮鉄に銀の
吹返
(
ふきかえ
)
しのある
兜
(
かぶと
)
は、そのわきの
具足櫃
(
ぐそくびつ
)
のうえに常住の宝物のごとく
据
(
すわ
)
っていた。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
珍
常用漢字
中学
部首:⽟
9画
“明珍”で始まる語句
明珍造
明珍鍛
明珍恒男
明珍長門家政