“旧殻”の読み方と例文
読み方割合
きゅうかく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
秀吉をるに、今は、家康でさえこう思意せずにいられないのに——佐々成政のごとき、単純なる一かい武弁ぶべんが、北陸の一隅などから、旧殻きゅうかくだっしきれない頭脳などをもって
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
将軍の大功は天子もみそなわし、庶民もよく知るところですが、朝廟の旧殻きゅうかくには、依然、伝統やばつや官僚の小心なる者が、おのおのちがった眼、異った心で将軍を注視しています。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)