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既知
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きち
ふりがな文庫
“
既知
(
きち
)” の例文
堀のためには、中泉が英太郎の手から受け取つて出した
書付
(
かきつけ
)
の内容は、
未知
(
みち
)
の事の発明ではなくて、
既知
(
きち
)
の事の
証験
(
しようけん
)
として期待せられてゐるのである。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
その作用線のうちで、
既知
(
きち
)
のしかも今までに知り得た
唯一
(
ゆいいつ
)
のもの、即ち光はこの場合問題にならない。それで全く未知の作用線を探す必要があるが、それは全然見当がつかない。
千里眼その他
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
それは一応絶望の人の言葉には聞えたが、その
響
(
ひびき
)
には人生の平凡を寂しがる
憾
(
うら
)
みもなければ、絶望から
弾
(
は
)
ね上って将来の未知を
既知
(
きち
)
の
頁
(
ページ
)
に
繰
(
く
)
って行こうとする
好奇心
(
こうきしん
)
も情熱も持っていなかった。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
既
常用漢字
中学
部首:⽆
10画
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
“既”で始まる語句
既
既往
既成
既望
既倒
既決
既寿永昌
既事
既記
既婚