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施米
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せまい
ふりがな文庫
“
施米
(
せまい
)” の例文
「だからあつしは
癪
(
しやく
)
にさはるんで、あれ程の娘を人身御供に上げるんだから、三千石くらゐは
施米
(
せまい
)
に出したところで、たいしたことはあるまいと——」
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そんなことがあるものかね。たとえ、お
施米
(
せまい
)
小屋のような中へ、
藁
(
わら
)
をかぶって寝ればとて、みんなで一緒に暮らしているほど、
倖
(
しあわ
)
せなことはないんだよ」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なるほど、それで、おはなしの筋は呑みこめました。では、町奉行所にお願いを立て、貧民への
施米
(
せまい
)
、破格の
廉売
(
やすうり
)
というのも、まことのことでござりますな?」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
一年まえから、市中の数カ所に『お救い小屋』が設けられ、またしばしば
施米
(
せまい
)
や
施粥
(
せがゆ
)
が行われた。それは、そのとおりであるが、規定どおりに行われることはなかった。
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
微笑して
施米
(
せまい
)
をお受けになった。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
老
(
おい
)
ぼれて人の
後
(
しり
)
へに
施米
(
せまい
)
かな
五百句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
「それだよ、お品さん、人さらいのあった町は、みんな
本銀町
(
ほんしろがねちょう
)
の
巴屋三右衛門
(
ともえやさんえもん
)
が、
施米
(
せまい
)
をした町ばかりだ」
銭形平次捕物控:029 江戸阿呆宮
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お坊さん、お
施米
(
せまい
)
をもらうなら台所の方へ廻らなければだめだよ。裏門を知らないのかい」
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
天井知らずに
騰
(
あが
)
っている米価が、ずうんと下るは必定——その上、
施米
(
せまい
)
なぞもいたすつもりで、お上役向、名高い御寺の上人さまにも、御相談申しておれば、おかげで、広海屋の名は
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
“施米”の意味
《名詞》
困窮している人達に米を施すこと。
(出典:Wiktionary)
施
常用漢字
中学
部首:⽅
9画
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
“施米”で始まる語句
施米小屋