断切たちき)” の例文
旧字:斷切
此の念を断切たちきる事は何うもかたい事です、修業中の行脚を致しましても、よく宿場女郎を買い、あるいは宿屋の下婢おんなに戯れ、酒のためについ堕落して
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……断切たちきった様に笑声がやんだかと思うと、一瞬間に元の生真面目な顔が戻って来た。男は又囁き声で始めた。
白昼夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
えゝ戦場の折には敵を断切たちきるから太刀たちとも云い、片手なぐりにするから片刀かたなともいい、又短いのを鎧通しとも云う、武士たるものが功名こうみょう手柄を致す処の道具、太平の御代に
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)