敬宇けいう)” の例文
小石川こいしかわ竹早町たけはやちょうなる同人社どうにんしゃの講師としてすこぶ尽瘁じんすいする所ありしに、不幸にして校主敬宇けいう先生の遠逝えんせいい閉校のむなき有様となりたるなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
明治の大儒として名声中外に著聞する中村敬宇けいう先生のよりも、天子の師範として近代の書聖と仰がれる長三洲ちょうさんしゅう先生のよりも、近世の大徳として上下の帰依あつ行誡ぎょうかい上人のよりも
中村敬宇けいうの飜訳した『自由の理』といえる書を購い、帰途馬上ながらこれを読むに及んで、これまで漢学国学にて養われ、ややもすれば攘夷をも唱えた従来の思想が一朝にして大革命を起し
加波山 (新字新仮名) / 服部之総(著)