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撲滅
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ぼくめつ
ふりがな文庫
“
撲滅
(
ぼくめつ
)” の例文
「敵の計画では、
焼夷弾
(
しょういだん
)
と
毒瓦斯弾
(
どくガスだん
)
とで一気に、帝都を
撲滅
(
ぼくめつ
)
するつもりだったらしいですな。爆弾は、割に
尠
(
すくな
)
い。
弾痕
(
だんこん
)
と被害程度とを比較して、判ります」
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
かつて戦争中に公にされたウィルソンのいくつかの宣言の中には、連合国は専ら独逸の軍閥政府と軍国主義とを敵とし、それを
撲滅
(
ぼくめつ
)
するために戦うものである。
非人道的な講和条件
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
代りに
鬱勃
(
うつぼつ
)
たる民族自主の意識を燃え上らせ初め、国産奨励から、産業合理化、唯物的資本制度の痛撃、腐敗政党の
撲滅
(
ぼくめつ
)
、等々々のスローガンを矢継早に絶叫し
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
日本に近ごろ二・二六事件という騒動の
勃発
(
ぼっぱつ
)
したのはよく御存じのことと思いますが、あれは左翼の
撲滅
(
ぼくめつ
)
運動でもなければ、資本主義の覆滅運動でもありません。
厨房日記
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
無神論者でダーウィン(!)の崇拝家で、迷信は
撲滅
(
ぼくめつ
)
しなければならんと思いこんでいる。ところが彼女は夜の十二時になると、風呂場へ黒猫を持ち込んで煮る。それは鎖骨をとるためなのだ。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
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ト自家
撲滅
(
ぼくめつ
)
、文三はフト首を振揚げて
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
悪遺伝を
撲滅
(
ぼくめつ
)
するために
河童
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
大衆文学通俗文学の
撲滅
(
ぼくめつ
)
を叫んだとて、何事にもなり得ない。
純粋小説論
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
“撲滅”の意味
《名詞》
撲 滅(ぼくめつ)
物事を無くすこと。物事をゼロにすること。狭義では、有害な物事を無くすこと。
(出典:Wiktionary)
撲
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
“撲滅”で始まる語句
撲滅論
撲滅策