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撒散
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まきちら
ふりがな文庫
“
撒散
(
まきちら
)” の例文
人が立騒いで邪魔したら、
撒散
(
まきちら
)
かいて払い
退
(
の
)
きょうと、お前に預けた、金貨銀貨が、その
懐中
(
ふところ
)
に
沢山
(
たんと
)
ある。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あの貰った莨を一口吸った時から、心臓が咽喉につかえ、体は押潰されるようにテーブルの上に
前倒
(
のめ
)
って、
四辺
(
あたり
)
は黝く霞み、例えようもない苦痛が、全身に激しいカッタルサを
撒散
(
まきちら
)
し
乍
(
なが
)
ら駈廻った。
孤独
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
坊主は、——坊主は——ああ、我ながら、いやな坊主を口で
吐
(
は
)
いて、広間じゅう
撒散
(
まきちら
)
したようで、聞く耳、交す口に、この息も
嘸
(
さ
)
ぞ臭かったに相違ない、とほッとした、我がその息さえ
腥
(
なまぐさ
)
い。
露萩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
撒
漢検準1級
部首:⼿
15画
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
“撒”で始まる語句
撒
撒布
撒水
撒水夫
撒里矢爾酸曹達
撒乱
撒付
撒札
撒血
撒砂