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搴
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かか
ふりがな文庫
“
搴
(
かか
)” の例文
(
帷
(
とばり
)
の背後より立ち出づ。メフィストフェレスが手に帷を
搴
(
かか
)
げて顧みるとき、古風なる臥床に横はれるファウストの姿、見物に見ゆ。)
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
準平は平素県令
国貞廉平
(
くにさだれんぺい
)
の施設に
慊
(
あきたら
)
なかったが、宴
闌
(
たけなわ
)
なる時、国貞の前に進んで
杯
(
さかずき
)
を献じ、さて「お
殽
(
さかな
)
は」と呼びつつ、国貞に
背
(
そむ
)
いて立ち、
衣
(
い
)
を
搴
(
かか
)
げて
尻
(
しり
)
を
露
(
あらわ
)
したそうである。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
この時権十郎の紀伊国屋文左衛門が暖簾を
搴
(
かか
)
げて出る。その
拵
(
こしらえ
)
は唐桟の羽織を著、
脇差
(
わきざし
)
を差し
駒下駄
(
こまげた
)
を
穿
(
は
)
いている。
背後
(
うしろ
)
には東栄が蛇の目傘を持って附いている。合方は一中節を奏する。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
未だかつて
搴
(
かか
)
げられたことのない秘密の
垂衣
(
たれぎぬ
)
の背後に
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
(手にて寝台の帷の一ひらを
搴
(
かか
)
ぐ。)
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
搴
漢検1級
部首:⼿
14画