“揺下”のいろいろな読み方と例文
旧字:搖下
読み方割合
ぶらさ50.0%
ぶらさが50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女に翫弄おもちやにされて女を翫弄にした気でゐるのが俺達には余程浅ましく見える。如何どうだい大将——女殺しを鼻のさき揺下ぶらさげる先生、一本参つたらう。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
或時は、露わに片手に林檎りんごを握って、片手に青菜を揺下ぶらさげて帰る。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
且大抵は釣革に揺下ぶらさがるのだから、まごまごしていれば足を踏まれる、車が停ったり動いたりする度毎にヨロ/\する、其間には車掌が『御懐中物の御用心!』と号令を掛ける。
駆逐されんとする文人 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
講義筆記をメカに暗誦してやつと卒業証書を握つたのを鬼の首でも取つたやうに喜んで、得意が鼻頭はなのさき揺下ぶらさがつてる。何ぞといふと赤門の学士会のと同類の力を頼りにして威張たがる。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)