提撕ていせい)” の例文
看方みかたよってはこの遊戯気分が都会文芸の一要素となってるので、永井荷風ながいかふう小山内薫おさないかおるや夏目漱石の提撕ていせいを受けた三田派や人生派の芸術も著るしくこの戯作者的気分を持っている。
しかして文明の程度に於て日本は支那に対し一日の長あるゆえんを以て、将来支那を促し、それを世界最高の文明に進むるには、日本は当然その扶掖ふえき提撕ていせいの任に当らなければならぬ。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
陛下の天覧が機会となって伊井公侯の提撕ていせいに生じたのだから、社会的には今日の新劇運動よりも一層大仕掛けであって、有力なる縉紳しんしん貴女を初め道学先生や教育家までがことごとく参加した。