掬出くみだ)” の例文
さて通口かよひぐち組違くみちがへて、かどのない千兩箱せんりやうばこ積重つみかさねた留桶とめをけを、片手掴かたてづかみで、水船みづぶねから掬出くみだしては、つかり加減かげんところねらつて十杯じつぱいばかり立續たてつゞけにざぶ/\とちまける。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)