振粛しんしゅく)” の例文
野球試合のときどんな難戦におちいってもかれはマスクをぬぎ両手をあげて「しっかりやれよ」と叫ぶと、三軍の元気にわかに振粛しんしゅくするのであった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「臣を封じて、大都督とし給うたのは、あなたではございませんか。今、それがしが軍紀の振粛しんしゅくを断行するに当って、その大王ご自身が、軍法をおやぶりになるとは何事ですか」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
全校の風紀を振粛しんしゅくしなければなりません。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
事ここに至ってからでは遅いと思し召すか知りませんが、政治のき方が悪ければ政治を。軍紀の統率がいけないなら大いに軍紀の振粛しんしゅくを。……勝頼はあらためんと苦慮しています。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
関羽は軍紀振粛しんしゅくのため、その罪をいたく責めて、懲罰の代りに、出征軍のうちからはぶいてしまった。留守に廻されるということは、武門として軍罰を蒙るよりも不名誉とされていたからである。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
折りもよし、軍紀振粛しんしゅくの要もある
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)