“振盪”の読み方と例文
読み方割合
しんとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は最後の精力を振盪しんとうして清酒醸造の事業をはじめた。彼の計画は見事に的中して、新しい生気が村中に溢れて来た。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
押さなければいいと思うぐらい、車が早く廻るので、乗ってる人の臓器ぞうきは少からず振盪しんとうする。余はこのトロに運搬されたため、悪い胃を著るしく悪くした。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
物凄ものすごいと云ってよいか、死身と云ってよいか、かく、烈々たる夫人の態度は、信一郎の心を可なり振盪しんとうした。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)