持立もった)” の例文
「梅雨あけに、医師せんせいと、この骨さ拾いに来っけ。そんころの雨に緩んだだね。腕車くるまもはい、持立もったてるようにしてここまではいて来ただが、さきてこでも動きましねえでね。」
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、飯櫃めしびつに太い両手を突張つっぱって、ぴょいと尻を持立もったてる。遁構にげがまえでいるのである。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)