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拱廊
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きょうろう
ふりがな文庫
“
拱廊
(
きょうろう
)” の例文
拱廊
(
きょうろう
)
のあいだから見あげると、青い空がわずかに見え、雲が一片流れていた。そして、寺院の
尖塔
(
せんとう
)
が太陽に輝いて
蒼天
(
そうてん
)
に
屹立
(
きつりつ
)
しているのが眼にうつった。
ウェストミンスター寺院
(新字新仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
身を
飜
(
ひるがえ
)
して、日も射さねば
仄暗
(
ほのぐら
)
い
拱廊
(
きょうろう
)
をやや急ぎ足に渡つて行く。黒い影が、奥まつた急な階段をものの二丈ほど音もなく舞ひ昇つて、やがて上の姫の居間の
閾
(
しきい
)
に立つた。
ジェイン・グレイ遺文
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
それからあなたはどこかへ行かれてしまいました。一度オデオンの
拱廊
(
きょうろう
)
の下で新聞を読んでいました時、あなたが通られるのを見たように思いました。私は駆けてゆきました。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
入って行くときに通った長い
拱廊
(
きょうろう
)
の内面の全部とが、念入りに銅で蔽われているところをみると、それは明らかに遠い昔の封建時代には
地下牢
(
ちかろう
)
というもっとも悪い目的に用いられ
アッシャー家の崩壊
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
破風や小塔や
拱廊
(
きょうろう
)
や噴水などが、妙にいかめしくまた親しみ深く並んでいるのを見るや否や、遥かな夢の柔らかなしかも鋭い芳香を運んで来る風の——強い風の圧力を、再び顔に感ずるや否や
トニオ・クレエゲル
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
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おおマダム街の
鄙唄
(
ひなうた
)
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守
(
もり
)
しながらその姿を描いて楽しむかわいい
婢
(
おんな
)
ら! オデオンの
拱廊
(
きょうろう
)
がなければ
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
そして待ち受けていた召使に馬をとらせると、玄関のゴシック風の
拱廊
(
きょうろう
)
に入った。そこからはしのび足の侍者が、無言のまま、多くのうす暗い入り組んだ廊下を通って主人の書斎へと私を導いた。
アッシャー家の崩壊
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
そこではまだ、商店は開いており、
拱廊
(
きょうろう
)
の下にはガス灯がともってい、女らは店で買い物をし、レーテル
珈琲
(
コーヒー
)
店では客が氷菓子を食べ、イギリス菓子屋では人々が小さな菓子を食っていた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
評議するならしろ、やくざ者め! オデオンの
拱廊
(
きょうろう
)
で新聞なんか読むからそういうことになるんだ。一スーの金を出して、それでもう、やれ識見だの知力だの心だの魂だの精神だのができ上がる。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
“拱廊”の意味
《名詞》
アーチ状の屋根がある回廊。アーケード。
(出典:Wiktionary)
拱
漢検1級
部首:⼿
9画
廊
常用漢字
中学
部首:⼴
12画
“拱”で始まる語句
拱
拱手
拱門
拱揖
拱手傍観
拱叉
拱基
拱居
拱州
拱格