おしひろ)” の例文
旧字:
第十九条 己れを愛するの情をおしひろめて他人に及ぼし、其疾苦を軽減し其福利を増進するに勉むるは、博愛の行為にして、人間の美徳なり。
修身要領 (新字旧仮名) / 福沢諭吉慶應義塾(著)
この理をおしひろめて一国の政治上に論ずれば、人民は租税を出だして政府の入用を給し、その世帯向きを保護するものなり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
先にあらわしたる一冊を初編となし、なおその意をおしひろめてこのたびの二編を綴り、次いで三、四編にも及ぶべし。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今この義をおしひろめて国と国との間柄を論ぜん。国とは人の集まりたるものにて、日本国は日本人の集まりたるものなり、英国は英国人の集まりたるものなり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
さなきだに人類の情慾はおのずから禁じ難きものなるに、ここに幸いにも子孫相続云々の一主義あることなれば、この義をおしひろめていかなる事か行わるべからざらんや。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)