押耐おしこら)” の例文
先刻さきより我知らず悲しくなりしを押耐おしこらえていたりしが、もはや忍ばずなりて、わッと泣きぬ。驚きて口をつぐみし婦人おんなは、ひたとあきれしさまにて、手も着けでぞみまもりける。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「どうせつまらないものよ。」と蝶吉は笑いたそうにして押耐おしこらえる。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)