“押揺”のいろいろな読み方と例文
旧字:押搖
読み方割合
おしゆす50.0%
おしゆる50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、そのすさまじさといったら、まるで真白まっしろな、冷い、粉の大波を泳ぐようで、風は荒海にひとしく、ごうごうとうなって、地——と云っても五六尺積った雪を、押揺おしゆすって狂うのです。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この間しばらく、三方から縁日の空が取囲んで押揺おしゆるがすごとく、きらきらと星がきらめいて、それから富坂をかけて小石川の樹立こだちこずえへ暗くなる、ちょっと人足の途絶え処。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)