押揺おしゆる)” の例文
旧字:押搖
この間しばらく、三方から縁日の空が取囲んで押揺おしゆるがすごとく、きらきらと星がきらめいて、それから富坂をかけて小石川の樹立こだちこずえへ暗くなる、ちょっと人足の途絶え処。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)