押揺おしゆす)” の例文
旧字:押搖
が、そのすさまじさといったら、まるで真白まっしろな、冷い、粉の大波を泳ぐようで、風は荒海にひとしく、ごうごうとうなって、地——と云っても五六尺積った雪を、押揺おしゆすって狂うのです。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)