抜抄ばっしょう)” の例文
僕は、実物を手にしないことを遺憾とし、他書の抜抄ばっしょうをもってしかも断言するのだが、そんなもの見なくたって分り切っている。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頃日けいじつ、諭吉が綴るところの未定稿中より、教育の目的とも名づくべき一段を抜抄ばっしょうしたるものなれば、前後の連絡を断つがために、意をつくすに足らず、よってこれを和解わげ演述して
教育の目的 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
(註一)このパラグラフ及びそれ以下の括弧の終りに至るパラグラフは、著者が一八一六年に著わした、『経済的なかつ安全な通貨に対する諸提案』と題するパンフレットからの抜抄ばっしょうである。
で、ここに当夜の模様などを描写するよりは、むしろ「無言録」の語録そのままで見る方が有効におもわれるので、その一端を次に抜抄ばっしょうしておくことにする。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
筆生ひっせいだけでも十余名が、机をならべて、孜々しし、旧記を抜抄ばっしょうしたり、原稿の清書にあたったりしていた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)