“筆生”の読み方と例文
読み方割合
ひっせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
K君——この今井と云うのは、僕と同じ作州落合の生れで、幼年の頃から竹馬の友であると共に、また村役場へ雇われて、共に筆生ひっせいを勤めた苦労の友達であった。
友人一家の死 (新字新仮名) / 松崎天民(著)
筆生ひっせいだけでも十余名が、机をならべて、孜々しし、旧記を抜抄ばっしょうしたり、原稿の清書にあたったりしていた。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃、水戸のご当主、いまの西山荘の老公には、大日本史のご編修を思いたたれていた折、ご邸内に彰考館しょうこうかんをたてて四方に文学の士をあつめておられると聞き、初め筆生ひっせいとしてはいった。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)