“彰考館”の読み方と例文
読み方割合
しょうこうかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現に水戸の彰考館しょうこうかんに蔵する大日本史の草稿はやはり反古ほごを用いある由、かつて実見せし友人の親しく余に物語りしことである。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
彰考館しょうこうかんの修史、弘道館こうどうかんの学問は、諸藩の学風を指導する役目を勤めた。当時における青年で多少なりとも水戸の影響を受けないものはなかったくらいである。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
たとえば、江戸表の彰考館しょうこうかん——小石川のおやしきの史館しかんなどには、大日本史だいにほんし編纂のお係りとして、当代の学者はほとんど網羅されておるでしょうが、まあ、あの仲間をごらんなさい。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)